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うみまちブログ

熱中症に気をつけましょう!!

暑い日が続きますね。

特に8月前半は、晴れた日が多く毎日のように真夏日〜猛暑日が続くみたいです。

 

夏本番となり、さらに熱中症に注意が必要な時期となりましたので、

以前投稿した熱中症の記事に情報を付け加え、再度投稿しようと思います。

 

熱中症対策の参考にしてください。

 


子どもは熱中症になりやすい!

 

熱中症の原因は、体温上昇水分不足・塩分不足にあります。

次の理由で、子どもは体温上昇と水分不足・塩分不足を起こしやすく、熱中症になりやすいのです。

 

【体温上昇】

汗をかく機能が未発達で、汗が出るまでに時間がかかったり、十分に汗が出なかったりするため、体温調節がうまくできません。

顔の高さが低いため、地面やアスファルトからの照り返しの影響を受けやすいです。

暑い日にアスファルトの地面にしゃがんでみると、その暑さが体感できます。

暑くても遊びに夢中になってしまい、日陰で休む・服装を調整するなどの行動がとれません。

 

【水分不足・塩分不足】

・体の水分量が多いことや、代謝が活発で体の中で常に水分を使っていることから、大人に比べて必要な水分量が多いです。

自分ではこまめな水分・塩分補給ができません

 


子どもの熱中症を予防するには

 

【乳幼児】

・外で遊ぶときは、風通しのいい涼しい服を着せる帽子をかぶる日陰に誘導するなどを心がけて、体温上昇を防ぎましょう。

こまめな水分補給を心がけましょう。

・表情や顔色、汗、体温など、お子さんの様子を気にかけてあげましょう。

 

【学童】

・自ら水分補給ができるようになり、日常生活で熱中症になることは減りますが、スポーツの練習や試合、体育祭などのイベント、遠足や登山などの活動時に熱中症を起こすことが多いです。

・普段と異なる活動をするときには、無理をしないようにする定期的に水分補給の時間を設ける直射日光に当たらない高温環境に長居しないなどの工夫をしましょう。

 


どんな水分を与えればいいの?

 

熱中症を予防する目的で水分補給をするときは、できるだけ塩分が含まれた飲み物にしましょう。

スポーツ飲料やイオン飲料も塩分が含まれた飲み物ですが、糖分が多いため飲み過ぎには注意が必要です。

 

乳児の場合は母乳やミルク幼児の場合は麦茶でもいいでしょう。

 


こまめな水分補給ってどれくらいあげればいいの?

 

国立成育医療研究センターのホームページには、

高温・運動時の水分補給については、もともと脱水がない状態であれば、9〜12歳では100〜250mLを20分毎思春期では1時間で1〜1.5Lの経口補水が目安になります

出典:熱中症(熱射病)|国立成育医療研究センター

と説明されています。

 

幼児期のお子さんの場合は、その時の気温や運動量、発汗量によって水分補給量が変わってくるので、具体的な量を説明できないのが実際のところです。

ただ、お子さんから「のどが渇いた」と訴えがなくても、外で遊んでいるときでも5〜10分おきに水分をとらせるようにすると、少しずつですが自ら飲んでくれるため、それで必要な水分量を補えていることが多いです。

体重の3%以上の水分(10kgのお子さんなら300mL)が失われると脱水になってしまい、熱中症を予防するためには、体重の2%以上の水分(10kgのお子さんなら200mL)が失われないようにすることが大事と言われています。

私は1歳の息子と公園に行くとき、汗をかきながら30分〜1時間ほど遊んだときは、その間に150mLくらいの水分を飲ませるようにしています。

 


熱中症になってしまったら?

 

熱中症になると、最初のサインとして、

・体温が上がる(38度以上)

・汗が出なくなる

・おしっこの量が減る

といった症状がみられます。

 

こういった症状がみられたら病院を受診することをお勧めします。

 

また、ご自宅でできる対応として、体を冷やすこと水分補給をすることが大事です。

 

屋内の涼しい部屋に移動し、首やわきの下、足の付け根などを冷やしてあげましょう。

また、うちわで扇いであげることも効果的です。

 

熱中症になってしまったときの水分補給は、経口補水液が適しています

経口補水液は、塩分が多く糖分が少なめとなっており、

体に水分と塩分が効率的に吸収されていきます。

 


今年も熱くなる日が続くみたいです。

特に今年は、新型コロナウイルス感染症対策としてマスクを着用していることが多いと思いますので、例年以上に熱中症に気をつけましょう

(ブログ記事“子どもにもマスクは着けた方がいいの?”参照)

うみまちこどもクリニック
院長 大谷岳人

うみまちこどもクリニック 院長 大谷岳人

資格

  • 日本小児科学会 小児科専門医

所属

  • 日本小児科学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本小児感染症学会

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