うろこ雲やすじ雲が見られるようになり、空の様子がだいぶ秋っぽくなってきましたね。
秋になるとアレルギーで受診するお子さんが増えます!
今回は秋に注意すべきアレルギーについて解説します。
秋は1年の中で最も喘息発作が多い時期
喘息は、「季節の変わり目や気圧変化で起きやすい」とよく言いますが、前日との気温差が3〜5度以上低くなると発作を起こしやすくなることがわかっています。
急に冷え込むことが多いこの季節は喘息発作が起きやすく、注意が必要です。
またこの時期には、
花粉
ダニ
喘息を起こしやすい風邪
が増えやすく、気管支のアレルギーである喘息が起きやすいと言われてます。
「喘息っぽい」「喘息ぎみ」と言われているお子さんも、この時期に喘息発作を発症することがありますので、呼吸の音がゼーゼー・ヒューヒューするときや、咳が長引くときは喘息の可能性がありますので、早めに小児科で相談してみましょう。
喘息についての記事はこちら↓
秋の花粉は気管に入りやすい!
花粉症といえば、春のスギやヒノキを思い浮かべるかもしれませんが、秋も花粉症が出やすい季節です。
秋に花粉症を起こすブタクサやヨモギの花粉は、春のスギ花粉と違って花粉のサイズが小さいため、鼻で留まりにくく鼻水やくしゃみなどの症状は少なめです。しかし、小さいサイズの花粉が気管まで入り込んで、咳や喘息など気管支の症状を起こしやすいという特徴があります。
ブタクサやヨモギは背が低いため花粉が遠くまで飛ぶことはありません。秋の花粉症をお持ちの方は、草木に近づかないようにすることで予防することができます。
また、スギ花粉と同様に、必要なときには花粉飛散の期間だけ抗アレルギー薬を内服し、アレルギー症状を押さえておくことも大事です。
関東では、、ヨモギは9月上旬から10月下旬に飛散します。
この時期に鼻がムズムズする、咳が長引く、喘息発作が出るなどの症状が気になる方は、花粉症の検査をしてみてもいいかもしれません。
秋の花粉症は気づかれずに過ごされている方が多いです。
気になることがありましたら、ぜひご相談ください。