定期の予防接種である日本脳炎ワクチンの製造に問題があったとのことで、日本脳炎ワクチンの製造が一時停止されていました。
その影響で、日本脳炎ワクチンが出荷調整されることとなり、予定通りに入荷できない事態となりました。
日本脳炎ワクチン出荷制限について、2021年1月18日時点でわかっていることについて解説します。
厚生労働省からの通知はこちら↓
定期予防接種に使用されている日本脳炎ワクチンは、「ジェービック」と「エンセバック」の2種類あります。
どちらも品質に変わりはなく、同等の効果が期待できます。日本で使用されているワクチンの数は「ジェービック」の方が多いです。
今回、製造が一時停止したのは「ジェービック」です。
出荷が少なめの「エンセバック」が増産されることが決まっていますが、「ジェービック」の製造停止分をまかなえる量ではなく、一時的に日本脳炎ワクチンの供給が少なくなることが予想されます。
「ジェービック」の供給が停止するのは、2021年4月〜11月頃と言われています。
ただし、すでに日本脳炎ワクチンの出荷調整が始まっています。
2021年4月以降に足りなくなることがわかっているため、今のうちから制限をかけて適切に使用していこう、という考え方です。
今後の見通しとしては、2021年1月〜11月頃まで、日本脳炎ワクチンの供給が少なくなると思われます。
つまり、日本脳炎ワクチンを打ちたいと思っても予約を取ることができない可能性があります。
ではどうすればよいでしょうか。
日本脳炎ワクチンは接種が推奨されている時期があり、
推奨期間内で接種することができれば慌てる必要はありません。
日本脳炎ワクチンは全部で4回接種します。
定期接種の対象:公費で予防接種を打つことができる時期です。
標準的な接種時期:一般的に推奨されている日本脳炎ワクチンの接種時期です。
第1期1回目と2回目の接種の方は、優先的に接種することができます。
接種時期が近づいてきたら予約を取りましょう。
第1期追加と第2期の接種の方は、定期接種の期間内に接種できれば問題ありません。
第1期追加:7歳半未満まで
第2期:13歳未満まで
2022年には例年より多くの日本脳炎ワクチンが出荷されることがわかっていますので、
2022年まで日本脳炎ワクチンの定期接種期間に余裕がある方は、2022年以降まで接種を伸ばすことが可能です。
今後も新しい情報が入りましたら発信していきます。