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うみまちブログ

帯状疱疹ワクチンの定期接種化

2025年度より、65歳の方が帯状疱疹ワクチンの定期接種の対象となりました。

本記事では、帯状疱疹について、帯状疱疹ワクチンについて、接種対象者について解説致します。


 

帯状疱疹について

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で起こる病気です。子どもの頃に水ぼうそうにかかった人の体内には、ウイルスが神経に潜伏しており、加齢やストレス、病気などで免疫が低下したときに再活性化して発症します。

体の左右どちらか一方にピリピリとした痛みと赤い発疹・水ぶくれが帯状に現れるのが特徴です。発疹が治った後も、神経痛に長期間悩まされる方もいます。この神経痛は、衣類が触れるだけでも強い痛みを感じ、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

全年齢で発症する可能性がありますが、特に50歳以上で発症のリスクが高まり、80歳までにおよそ3人に1人が帯状疱疹にかかると言われています。また、年齢を重ねるにつれて重症化するケースも少なくありません。


 

帯状疱疹ワクチンの有効性

帯状疱疹ワクチンを接種することで、帯状疱疹を予防することができます。現在主に使われているのは「シングリックス」という不活化ワクチンで、臨床試験では50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%の予防効果があり、効果は9年間持続することが確認されています。また、発症してしまった場合でも、重症化や神経痛を軽減する効果が期待できます。

ワクチンは、2か月以上の間隔をあけて、2回接種します。

 

帯状疱疹ワクチンの副反応

シングリックスは、他のワクチンに比べて副反応がやや強く出やすいです。

特に1回目の接種後に、接種部位の痛み・腫れ・赤み、倦怠感、頭痛、発熱などが出やすいですが、数日で自然に治まることが多いです。

思い副反応(アナフィラキシーなど)は極めてまれですが、アレルギーに不安がある方や、体調に不安がある方は、事前に医師にご相談ください。


 

帯状疱疹ワクチンの接種対象者

2025年度より、65歳の方が帯状疱疹ワクチンの定期接種の対象となりました。年度内に65歳になる方が対象となります。

また、2025年度~2029年度の5年間は、年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳になる方も対象となります。2025年度に限り、100歳以上の方全員も対象となります。

対象の方には、自治体から通知が届く仕組みになっていますので、届いた案内をご確認ください。

また、町田市に住民票のある50~64歳の方は、町田市の助成制度を利用することができます。

定期接種、町田市の助成制度を利用することで、10,000円の助成を受けることができます。


 

当院でも帯状疱疹ワクチンを実施しております。

ご家族やご近所に対象の方がいらっしゃる場合は、ぜひ帯状疱疹ワクチンについてお声がけください。

お子様の予防接種の際に、ご家族の方も同時に帯状疱疹ワクチンを接種してみてはいかがでしょうか。

帯状疱疹ワクチンは予約制となっておりますので、接種をご希望の方はお電話でお問い合わせ下さい。

 

<当院での帯状疱疹ワクチン>

ワクチンの種類:シングリックス(不活化ワクチン)

接種方法:肩への筋肉注射

接種回数:2回(2か月以上の間隔をあけて)

費用:定期・助成対象者は1回 12,000円(税込)

うみまちこどもクリニック
院長 大谷岳人

うみまちこどもクリニック 院長 大谷岳人

資格

  • 日本小児科学会 小児科専門医

所属

  • 日本小児科学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本小児感染症学会

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